メニュー

認知症について 長谷川先生の体験より 

[2019.09.30]

医療者ならば、「長谷川式認知症スケール」を知っています。それほど、有名なスケールで、簡易スクリーニング検査として広く使用されています。当院でも、同スケールを使用しています。

朝日新聞9月26日に 「なったらそれっきりではなかった」自ら公表した精神科医・長谷川和夫さんの気づき  の題名で記載がありました。

認知症に関して第一人者である精神科医の長谷川和夫先生が、自分が認知症だと公表して2年になります。そのなかで気づきがあったとのことです。

新たは気ずきとは、「昔はね、認知症というガチっとした状態があって、なったらなったでそれっきりと思っていた。とんでもない間違いでした。認知症というのは決して固定した状態ではなくて、認知症とそうではない状態は連続している。つまり行ったりきたり、なんだね。わたしの場合で言うと、朝一番から昼頃までは割とすっきりしている。午後1時を過ぎるとだんだん疲れてきて、晩御飯前は最高に認知症ぽい。翌朝はまたピカピカの自分に戻っている。」

全ての人に訪れる死を前に、神が与えてくれた「恩寵」かもしれないと、長谷川医師は、認知症についてそう考えるようになったという。生きているうちが花で、過去ではなく今を生きることが大切。明日やることをちょっとでも今日手をつける。そんな心がけで生きようと思っていますとのことです。

家族は、「毎朝実家に電話し、父と語り合うのが日課で、「すごく幸せだ」と、ほぼ毎日父は言うんです。父自身、不安や嫌な気持ちはもちろんあると思います。それでも幸せだっていう気持ちを忘れていないんですね。」「ずっと欲しがっていた24時間表示の腕時計を買ったことも、いつも初めて聞いたように喜んでいるので、わたし達も何回も一緒に喜んで笑っています。」「忘れたり、あやふやになったりしても、工夫さえすれば楽しく幸せに生きていける。」

以上、新聞より一部抜粋しました。

当院は、認知症患者さんとご家族が来院し、診察をうけています。患者本人ではなく、ご家族が疲れている様子をよく見ます。

患者さんも、家族も、お互いに幸せと感じることができるように援助できるよう、わたし達も考えないといけないですね。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME