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帯状疱疹を知っていますか?

[2020.07.10]

帯状疱疹で来院される患者様がいます。もう少し早く来院されたらと思うこともあります。帯状疱疹についてあまり知られていませんので、ミニ情報をお知らせいたします。体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれが帯状(おびじょう)にあらわれる病気です。この症状に由来して、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」という病名がつけられました。

帯状疱疹は、身体の中に潜(ひそ)んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。誰でもがかかる可能性があるのですが、あまり知られていませんので、強い痛みを感じ水泡ができたときにどこに受診するのか迷うのです。患者様にお聞きすると、皮膚に赤い斑点が出る1~2週間前に、強い痛みを感じるとのことですが、皮膚からは何もみえないのでそのまま様子を見ていたとのことです。

年齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。二十数年前のことですが、わたしは引っ越しの準備をしていまして、疲れを感じたときに帯状疱疹にかかりました。かなり免疫力が低下していたのでしょう。水泡は少なかったのですが、痛みはビリビリして強烈でした。

60歳代を中心に50歳代〜70歳代に多くみられる病気ですが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することも珍しくありません。神経に伝わる病気ですので、神経内科を受診されてはいかがでしょうか。患者さんで、痛みを強く感じ、神経の病気と言われ、そういえばと、神経内科として看板をだしているこのクリニックを思い出し、自ら受診された方もいます。

もし周りの方で帯状疱疹を疑われるような症状で困っている人がいらっしゃる場合は、ご助言をお願いします。

 

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