禁煙外来
受動喫煙対策法が成立しました
受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が成立しました。学校や病院、行政機関は全面禁煙になります。2020年4月の全面施行で会社、大型飲食店、ホテルのロビーなども原則として屋内禁煙となります。ホテル内で禁煙ルームを設置しているだけでなく、すでに、「全館禁煙ホテル」として広告しているホテルもかなり増加しています。たばこが原因で103万人が病気に 医療費は1.5兆円 、受動喫煙では3200億円の費用が掛かっています。日本の「喫煙対策」は待ったなしの状況です。
受動喫煙がなぜ問題なのか
受動喫煙とは、たばこを吸わない人が、自分の意志に関係なく、他人のたばこの煙を吸わされることです。 煙には、喫煙者が吸い込む「主流煙」と喫煙者が吐き出す「呼出煙」とたばこの先端から立ち上る「副流煙」があります。 受動喫煙は、「副流煙」や「呼出煙」を吸い込むことです。「副流煙」には「主流煙」よりも高い濃度でニコチンや一酸化炭素など様々な有害物質が含まれています。受動喫煙による健康への悪影響については、肺がんや循環器疾患等のリスクが上昇することやたばこを吸わない妊婦でも低出生体重児の出産の発生率が上昇するという報告があります。たばこを吸う人だけではなく、周りの人にも健康被害を及ぼしています。喫煙は喫煙者だけの問題ではなく、家族・周囲の健康問題の原因になると言えます。
禁煙したい人をサポートします
禁煙は、自分一人ではなかなか達成できません。病院のサポートを受けながら、禁煙を続けてみませんか?
禁煙外来では、医師が、あなたの喫煙歴をきちんと把握した上で、禁煙補助薬の処方、治療の経過を見守ってくれることです。禁煙中の症状(離脱症状)が起こっても、診察で相談できるので、うまく続けていくことができます。
また、条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療ができます。
健康保険が使えます
ニコチン依存症は病気であるということが認識されるようになり、2006年4月から、一定の条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療を受けることができるようになりました。
その条件は、以下の4つです。
- ニコチン依存症の判定テストが5点以上
- 35歳以上の方については、1日の喫煙本数に喫煙年数をかけた数が200以上であること
- 直ちに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療をうけることを文書で同意している
健康保険等を使った禁煙治療の流れ
- 禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。
- 治療中、最も大切なことは、医師に相談なく中断しないこと。「1度、診察を受けたから、あとは自分の力で禁煙できる」と、受診をやめる人がいますが、そうした人の禁煙成功率は低いことがわかっています。
- 5回の治療終了時の禁煙状況は、4週間以上禁煙できた方が78.5%でした。しかし、治療を中断すると禁煙の成功率は急激に減少します。
- なぜ、診察を中断すると成功できないのでしょうか。それは、中断したことによって、診察で医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるためです。それだけ、一人で禁煙するのは難しいということですね。ぜひ、医師と一緒に、12週間の禁煙治療を最後まで受けましょう。
禁煙を考えている方、家族や職場から勧められている方は、先ずは、電話で大分市内 よしどめ内科・神経内科クリニックにご相談ください。
連絡先
よしどめ内科・神経内科クリニック
大分市新春日町1丁目1番29号 2F
℡ 097-540-7171