ある日のできごと、人を敬うこと
少し前のことですが、コンビニで買い物をしていた時のことです。2人の高齢者がお弁当売り場付近にいました。1人の若い女性もいました。この女性の話し方、つまり、高齢者に対して上から目線で話していたのです。高齢者のほうが遠慮して、女性に気を使っていたように思いました。どこかの施設に入っている利用者を連れてきている介護者で、一緒に買い物をしていたようです。若い女性の話し方を聞いていると、失礼極まりなく、注意したくなるような態度でした。50歳以上の年長者を敬うような風情はみじんとも感じられず、とても悲しい思いがしました。
わたしは、接遇について関心があり、大学教員時代に、助産学生、看護師さんにも講義をしていました。なぜなら、看護師に必要だと思ったのです。一般社会で働いた人は、電話の話し方、敬語の使い方等、相手に対する接し方を会社および社会で教育されますが、看護師はいかがでしょうか。疑問符です???。看護師だけではなく、医療一般に関わる人、全てに言えることですが、今回のことは医療・介護職が身を正さないといけないことのように強く感じました。患者様・利用者様は診察料、利用料を支払い、医療・介護の提供をうける人であり、友達でも身内でもありません。医療従事者・介護者は医療の診察料、利用料をいただき、医療および介護を提供をする人と自覚しなければなりません。患者様と言われるようになって久しく、「さま」を氏名につけることは相手を敬う姿勢であると示していることを忘れてはいけない。
言葉使いは相手がどのように感じるかではありますが、介護、看護を受ける人は弱者です。不快に感じても何も言えないことを、われわれは理解して援助することが重要です。では、どうすればよいかというと、敬語を使うことです。敬語は最も相手を敬うツールですので、必ず、使うようにすれば、相手を不快にすることはありません。敬語がある日本に住んでいるのです。素敵な大人、社会人としての振る舞いをしなければ!