3.11 パートⅡ
3月11日、わたし達には特別な日、災害を忘れず、自分の周りを見直す日になりました。当時、大学で勤務していて、補助金申請し、鹿児島県内離島2,地方1の3ケ所で看護職を対象に災害の講演会を開催しました。それぞれ危機感をもっていて、電力の設備が1階にあり、津波があった場合は水没することに気づかされ、電力の確保の必然性、食物の備蓄も1階でしたので、場所と量の検討をしたとのことでした。
離島へ派遣されたある助産師さんの話ですが、通常、帝王切開後の新生児は保育器にいれて様子を見ます。3月11日のことですが、手術室と病棟の階が違っていてエレベーターが使えない状況のなか、職員が重い重い保育器を、階段を使い運んだそうです。その話を聞いて、いざという時にも今まで実施していたことを、人はしようとして、代替案を急に出すことが難しいことが分かりました。赤ちゃんの保温と観察が第一なので、暖かくする方法はほかにもあります。今では笑い話のようなことですが。各病院では災害時のマニュアル、シミュレーションが作られるようになりました。
熊本の地震、福岡、大分の洪水、近年災害が続いています。近所の川のふちを歩いていると、海抜〇mと書かれているのをみます。また、南海トラフも気になります。各家庭でどのような災害の準備がされていることでしょう。これを書いているわたしを振り返ってみると、家具の倒壊防止はしていません。どこか、大丈夫という確信のない思いがあります。3月11日は災害を考える日になることは重要なことのように感じます。家庭をはじめ社会全体で「備えあれば患いなし」を実践したいものです。