メニュー

アメリカの大学での学生サポートに感心したこと

[2023.05.25]

アメリカの大学での主に英語の学習について以前書きましたが、当時、ずいぶん昔のことですが、良い意味ですごいなと思わされることがありました。今でも鮮明に覚えています。英語の認定を受けて一般学生と一緒に講義を受けたとき「ろうあ」の女性が受講する初日のことです。彼女は一番前の席に座り、教授の隣には当然のように、手話をする女性の方が同席しました。講義中手話を通して学生に講義内容を伝えていました。学生は、講義中ずっと手話をみていましたので、内容を記録することはできません。講義の最初に教授より「記録のボランティア」をしてくれる人は? 数名の学生が手をあげ、一人の学生がボランティアをすることになりましたが、ボランティアといっても、規定のお金は支払われます。ハンディキャップの学生に対する援助が整っていると感じました。

わたしは、先生より「カウンセラー」に会うように勧められました。わたしは必要ではないと一生懸命話したのですが、行ってみなさいと言われたので、カウンセラー部門に出向きました。受付で「カウンセリング」を受けたいのですがと伝えたら、「どの人にしますか?」と尋ねられました。壁にカウンセラーの方々(6~7名ほどかな)の大きな顔写真が飾られていましたので、優しそうできれいな女性にしました。カウンセリングを受けたときに、「VISAはいつきれますか」「学生生活はいかがですか」「心配なことはありますか」等話しました。笑顔がとても素敵なカウンセラーの方でした。日本では常勤のカウンセラーは何名勤務されていますか?。また、対象者は心が病んでいるみたいに特別な学生がピックアップされるようなイメージですが、アメリカでの経験では、少し気軽に話しに行くのでも良いと感じました。

日本に帰国後、社会学部社会福祉科の大学生になりました。社会福祉学科ですが、アメリカでの学生のサポートとあまりの違いを身に染みて感じました。わたしが学んだ日本の大学が古いのではなく、当時のスタンダードだったのでしょう。今はどうでしょう。ハンディキャップを持っているいないに関わらず、学生を育てる姿勢が必要ですね。アメリカは学生を大切にする国です。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME